解説
メキシコ合衆国の首都メキシコ・シティは、スペイン人の征服者がつくった街です。この場所には、もともとアステカ帝国の都テノチティトランがありました。テノチティトランは、テスココ湖に浮かぶ島につくられていましたが、スペイン人の征服者であるコルテスが1521年に完全に破壊し、その上にメキシコ・シティを作りました。
テノチティトランの跡はほとんど残されていませんが、メキシコ・シティの中心にある大聖堂の脇で偶然、テノチティトランの宗教儀礼の場であったテンプロ・マヨール=写真=の遺跡が発見され、この地がテノチティトランであったと証明されました。
日本でも食べられる色々なメキシコ料理の中で有名なのが、すりつぶしたトウモロコシの粉を丸くのばして焼いたトルティーヤです。トルティーヤにサルサソースや鶏肉、ジャガイモなどをのせて食べるのが一般的で、具を挟んだトルティーヤは「タコス」とも呼ばれます。他にも、サボテンやアボカド、サワークリームなどをのせるのも人気です。