解説
トルコ中部のカッパドキアは、キノコ形の珍しい岩山=写真=が並び立つ、珍しい風景の場所です。ここには3世紀半ばに宗教弾圧を逃れたキリスト教徒たちが住み始め、洞窟の聖堂や修道院を築いて隠れながらキリスト教の信仰を守ってきました。中心部の「ギョレメ」とは、「見てはいけないもの」という意味です。
また、カイマクルやデリンクユでは、アリの巣のように、地下に階段でつながった何層もの部屋が作られていました。こうした地下都市は、誰が何のために築いたのか解っていません。
トルコなどの中東地域でよく食べられているのが、「ケバブ」と呼ばれる羊や牛、鳥などの肉を焼いた料理です。四角に切った肉を串に刺して焼いたものが一般的ですが、垂直の串に肉を何枚も重ねて刺し、焼いたものを削って食べるドネルケバブも有名です。ドネルケバブを、ピタパンと呼ばれる丸くうすく焼いたパンに野菜と一緒に挟んで食べるスタイルが人気で、日本やヨーロッパなどでも屋台で食べることができます。