解説
中国皇帝の娘トゥーランドットを主人公とするオペラ『トゥーランドット』は、中国を蔑視するものとして長い間上演されませんでした。しかし改革開放政策の下、ズビン・メータの指揮と、北京オリンピック開会式の演出もしたチャン・イーモウの演出で1998年に上演され、好評を博しました。有名なアリア「誰も寝てはならぬ」は、フィギュア・スケートの荒川静香さんがトリノオリンピックで金メダルを獲得した時に用いた曲として、日本でも有名になりました。
北京の故宮は、明の永楽帝が1420年に南京から遷都した際に築いた宮城で、清が崩壊するまでの約550年間に24人の皇帝が居城とし、政治を行いました。故宮とは「昔の宮殿」という意味でかつては「紫禁城」と呼ばれました。