解説
イスファハーンはイラン高原のオアシス都市で、古くから東西交易の要衝でした。17世紀初頭にサファヴィー朝のアッバース1世が都をイスファハーンに移すとイラン・イスラム文化が花開き、「イスファハーンは世界の半分」と称されるほどに繁栄しました。紀元前6世紀頃に騎馬民族の遊びを起源としてペルシアで誕生したポロ競技もイマーム広場で開催され、王族は広場に面したアリー・カプー宮殿2階のテラスから観戦しました。
イマームの広場は、コーランに描かれる楽園を表しています。天に伸びる2本のミナレットが印象的なイマームのモスクや、黄色を主体としたドームがどこか女性的なアッバース1世専用のシェイク・ロトフォッラー・モスクがあり、青や瑠璃色の細密なタイルでアラベスクが施されています。