解説
2012年の世界遺産委員会で、パラオ共和国で初めての世界遺産となった『ロック・アイランドの南部ラグーン』は、火山活動によって作られた445もの連なった無人島=写真=が特徴です。その島々に囲まれた塩水湖のひとつ「ジェリー・フィッシュ・レイク」は「クラゲの湖」という意味で、毒性の低いタコクラゲの生息地になっています。
2012年に登録された26件の世界遺産の中でただひとつ複合遺産として登録されました。約10万ヘクタールに広がる島々やサンゴ礁、植物や鳥類、海洋生物の生態系などが、島々で暮らす人々の生活様式や自然利用と共に評価されています。また、かつて日本の委任統治領だったこともあり、美しい自然には第二次世界大戦の傷跡も残っています。