解説
かつてウィレムスタットを首都とするオランダ領アンティルであったアンティル諸島は、2010年からオランダ王国の構成国キュラソーとなりました。アンティル諸島に属するキュラソー島でとれるオレンジの果皮を使ったリキュールが「キュラソー」で、ハプスブルク帝国のマリア・テレジアも好んだとされています。
キュラソーの首都ウィレムスタットは、17世紀にオランダ西インド会社が築いた都市で、中継港として発展しました。他国の攻撃に備えてアムステルダム要塞が築かれると、18世紀にはその周囲に市街が広がっていきました。オランダ本国の首都アムステルダムを髣髴とさせるようなレンガを使用した切妻屋根やカラフルな色合いの建物=写真=が今も残っています。